「クリニックの仕事は忙しい?」
「病院とはどう違うの?」
アルバイトしたいけど、どんな感じなんだろう、、、そんな疑問を解消!
私が都内の乳腺外科クリニックで放射線技師のアルバイトをしてみた感想と、仕事内容や給与事情をまとめました。
1.仕事の内容
乳腺外科のクリニックでは、以下の撮影業務がメインです。
- 胸部X線撮影(1または2方向)
- 腹部X線撮影(立位・臥位)
- 甲状腺や頸部撮影(2方向)
- 骨密度測定
- マンモグラフィ撮影
私がアルバイトをしたクリニックは、内科も兼ねていたので、風邪の患者さんの胸部を撮影したり、腹痛がある場合は腹部レントゲンや腹部エコーの検査を行っていました。
小さいクリニックでの撮影は、FPDではなくカセッテの装置が多いです。
撮影条件は設定されているので問題ないですが、分からない場合は事前に調べておきましょう。
稀に、マンモグラフィの装置もカセッテの場合があります。
アルバイトへ行く前に、どのような装置なのか確認しておくと安心です。
常勤の看護師さんは大体なんでも知っているので、分からなくても正直に伝えれば、教えてもらえるので問題ありません。
乳腺エコーは、検査技師さんが行うことが多いですが、放射線技師でもできる方は超音波検査も担当になります。
マンモグラフィと乳腺エコーの両方ができれば、より高い収入が得られます。
2.一日の流れ
- 受付の方から患者さんの受診表を受け取り、撮影の準備をする
- 患者さんに検査の説明をして撮影を行う
- 撮影後、患者さんを受付へ案内したり、次の検査へ誘導する
- 検査着の整理整頓や、撮影室の清掃などを行う
撮影室で一人で過ごす時間が多いので、比較的落ち着いて働けます。
撮影がない時間は、読書をしたり、勉強をしたりと、自由に過ごせます。
偶にしか勤務しないアルバイトは、他のスタッフさんのお手伝いや事務作業など撮影以外のことは行いません。
基本的に、やることは撮影のみです。
定期的に勤務している場合は、簡単な雑用をお願いされるかもしれません。
3.給与や勤務時間
● 給与
クリニックによって異なりますが、日給または時給で支払われます。
クリニックの単価は、巡回健診の仕事と比べて低めの傾向があります。
- 半日勤務:1万円~1.8万円程度
- 一日勤務:2万円~2.5万円程度
- 時給:2,000円~2,500円程度
● 勤務時間
午前は9時~13時、午後は15時~18時というクリニックが多いです。
● 休憩時間
昼休憩が1.5時間~2時間と長めに設定されています。
4.撮影件数
● 胸部X線撮影
1日:1~5件程度(多い日で10件程度)
※ごく稀に石灰化の確認目的で、甲状腺撮影や頚部撮影の依頼がある
● マンモグラフィ撮影
1日:平均8件程度(多い日で15~20件程度)
※撮影の予約人数が少ない日は、アルバイトを雇わずに院長先生が撮影を行っている
● 乳腺超音波検査
1日:平均10件程度(多い日で20件程度)
※腹部超音波は1日2~3件程度
5.クリニックで働く上での注意点
● 人間関係
クリニックの常勤スタッフさんと良好な関係を築くことが大切です。
院長先生は、基本的に優しい人が多いです。
画像に関しても、そこまで厳しくないことが多いので、普通に撮影していれば問題ありません。
● 時間を持て余す
午後は暇な時間帯があるので、時間をつぶせるものがあると良いでしょう。
昼休憩も1.5時間~2時間と長いので、その日やることを決めておいた方が有意義な時間を過ごせます。
● 収入が下がる
曜日固定での勤務など、定期的な勤務が必要な場合があります。
その場合、巡回健診の繁忙期も頻繁に勤務することになるので、年収が下がってしまいます。
そのため、複数人でチームを組んでクリニックの仕事を受けるのがおすすめです!
そうすることで、高単価の巡回健診の仕事で稼ぎながら、閑散期の仕事もある程度確保することができます。
6.メリット・デメリット
私がクリニックで働いて感じたメリット・デメリットには、以下のものがあります。
● メリット
・年間を通して仕事があるので、安定した収入を確保できる
・撮影業務に集中できるので、ゆっくり働きたい人には向いている
・空いた時間にやりたいことができる
・自覚症状がある人が検査に来るため、所見がある場合が多く勉強になる
● デメリット
・単価が低い
・勤務時間が長い
まとめ
乳腺外科クリニックでの放射線技師の仕事は、落ち着いた環境で仕事に専念できる一方、給与面や時間管理に注意が必要です。
もし興味があれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね!