「住民健診のマンモグラフィって、どんな仕事なの?」
「大変なことってある?」
そんな疑問をお持ちのあなたへ。
今回の記事では、その仕事内容や給与、働く上での注意点などをまとめました。
放射線技師のアルバイトを探している方の参考になれば幸いです。
<目次>
1.住民健診マンモグラフィの仕事内容
2.一日に何人くらい撮るの? 想像以上の人数にビックリ!
3.気になるお給料事情、ズバリおいくら?
4.住民健診のマンモグラフィで気を付けるべきこと!
まとめ
1.住民健診マンモグラフィの仕事内容
住民健診でのマンモグラフィ撮影は、乳がんの早期発見を目的として行われます。
年齢によって撮影方向が異なり、40代の方は2方向(計4枚)を撮影、その他の年齢の方は1方向(計2枚)を撮影します。
基本的にマンモグラフィの検診車内でひたすら撮影するだけで、他のスタッフさんと関わらないので、人見知りの人でも働きやすいです。
ただ、限られた時間の中で多くの方を撮影するため、テキパキとした動きが求められます。
2.一日に何人くらい撮るの? 想像以上の人数にビックリ!
撮影人数は、会場によって異なりますが、半日で50名前後、一日だと80~90名以上になることも!
午前中が8:00~12:00、午後は13:00~16:30くらいまで撮影を行います。
一人ひとり丁寧に対応しつつ、効率よく進めていく必要があります。
3.気になるお給料事情、ズバリおいくら?
頑張った分、お給料も気になりますよね。
一般的な日給の目安としては、
- 半日:2.3万円~2.7万円程度
- 一日:3.0万円前後
となっています。
東京に事務所がある健診会社は、埼玉・千葉・神奈川の会社と比べると比較的日給が高い、かつ、たくさん仕事があります。
高収入を狙いたい方は、都内の健診会社の仕事を受けましょう。
4.住民健診のマンモグラフィで気を付けるべきこと!
ここからは、私が実際に業務で「ヒヤッ!」としたことや、特に注意している点をお伝えします。
● 治療中の受診者はNG!
住民健診の費用は、税金でまかなわれています。
そのため、現在乳がんの治療を受けている方は、住民健診の対象外としている市町村が多いです。
もし、治療中の方が誤って受診された場合は、その旨を丁寧にお伝えし、実費で医療機関を受診するようにご案内する必要があります。
これは、医療費の問題だけでなく、同じ医療機関でフォローアップするという点でも非常に重要なことです。
● 撮影方向の確認は絶対に怠らないで!
住民健診では1方向と2方向の方が順不同で検査に来ます。
1方向を誤って2方向撮影してしまうのは、まだリカバリーができますが、2方向必要な方を1方向しか撮影していない場合、その受診者を呼び戻さなければいけません。
もし受診者の方が帰宅してしまっていたら…後日、その方の自宅近くまで検診車で行って、再度撮影しなければならないという、時間的にも精神的にも大きな負担が発生します。
そのため撮影前には、必ず受診者の年齢を確認し、正しい方向で撮影することを徹底しています。
● 外国人の方の豊胸申告、どこまで信じる?
近年、住民健診を受診される外国人の方が増えています。
その中で、意外と多いのが豊胸手術をされている方。
撮影前に「豊胸はしていません」と申告されたにも関わらず、実際に撮影してみるとシリコンバッグが入っている、なんてことも少なくありません。
巡回健診で豊胸されている場合は、禁忌事項のことが多いです。
少し圧迫して違和感を感じたら、再度ご本人に確認した方が良いでしょう。
● 検診車内は土足禁止です!…って、読めてますか?
これは本当に理解に苦しむのですが、検診車内にはっきりと「土足禁止」と掲示しているにも関わらず、平気で靴を履いたまま入ってくる方がいるんです!
しかも、他の受診者の方が脱いだ靴がきちんと並んでいるのを見ても、です。
「ここは日本ですよ?他人の家に土足で入りますか?」と、心の中で叫ばずにはいられません。
最近、こういったマナーのなっていない方が増えている気がして、日本の将来が危ぶまれます。
● 過去画像との比較は基本的にありません
住民健診のマンモグラフィは、基本的に過去の画像との比較は行われません。
当日に撮影した画像のみで読影されることがほとんどです。
そのため、一枚一枚の画像を乳腺組織を十分に引き出し、重なりをできるだけ少なくするように、細心の注意を払って撮影しています。
受診者の方に少しでも安心して、そして精度の高い検査を受けていただけるよう、日々技術の向上に努めています。
まとめ
住民健診のマンモグラフィの仕事は、撮影人数が多いので、はじめてこの仕事をする方は大変だと感じるかもしれません。
ですが、収入もそれなりに高いので、アルバイトで稼ぎたい方にはおすすめです。
興味がある方は、是非チャレンジしてみてください。