日本語学校の健康診断は、日本で勉強する外国の学生さんの健康状態をチェックする仕事です。
普通の学校の健康診断とはちょっと違い、面白いけど大変なこともあります。
アルバイトで日本語学校の健康診断へ行く方の参考になれば幸いです。
1.仕事の特徴
● 言語の違い
日本語を学ぶ外国人留学生は、中国、韓国、インドネシアといったアジア諸国はもちろん、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ネパールなど、さまざまな国からの学生がいます。
特に1年生は日本語がほとんど通じないため、身振り手振りや簡単な英語、あるいは翻訳アプリなどを駆使して、何とかコミュニケーションを取ります。
英語が通じないことも多々あります。
3年生になると日本語での意思疎通が可能になりますが、それでも文化的な背景の違いから、日本の常識が通用しない場面もあります。
● 着替えの問題
健診で最も時間がかかるのが、レントゲンの着替えです。
特に女子学生は、ブラジャーを外して薄着になることに抵抗を感じる人が多く、着替えに時間がかかります。
「外した」と嘘をつくケースもあり、一人ひとりに丁寧な説明と確認が必要です。
男子学生も、インナーを着ていない人がほとんどで、上半身裸になるのを恥ずかしがる人が多いですね。
文化的な背景に配慮しつつ、学校側との連携が不可欠です。
● 多種多様な匂いとの戦い
学生の中には、体臭がかなり強い人もいます。
強烈なフェロモン(ワキガ)、カレーのスパイス、強い香水など、さまざまなニオイが混ざり合い、独特の空間となります。
消臭スプレーは必須アイテムです。
2.健診の流れ
学生健診は、学校保健安全法に基づく法定項目(身長、体重、視力、聴力、血圧、採血、尿検査、心電図、医師の診察、胸部X線検査など)を実施します。
広い教室でまとめて行う場合と、複数の教室に分かれて行う場合があります。
複数の教室に分かれる場合は、検査漏れがないよう、各検査項目の進捗状況を確認する必要があります。
3.給与や勤務時間
● 給与
・半日:2.3万円~2.5万円程度
・一日:2.8万円~3万円程度
※撮影人数が多い場合は追加料金あり
● 勤務時間
学校健診は生徒数が多いので、一日の仕事が多いです。
午前中は8:30~12:00、午後は13:00~16:30(長いと17:30くらいまで)
● 休憩時間
昼休みは1時間。
撮影が押していると、昼休みが10分しかないこともあります。
4.撮影件数
● 胸部X線検査
1日:平均200名程度(少ない日は120名前後、多い日は400名以上)
5.働く上での注意点
さまざまな言語で書かれた説明用紙を準備しておくと便利です。
最近は中国人が多いので、簡単な中国語で指示が出せると尚よし。
文化の違いを理解して、イライラせずに優しく接するように心がけます。
学校の先生方と協力して着替えを行えるとスムーズに健診が進められます。
6.メリット・デメリット
● メリット
私にとって、メリットと感じることは特にありません。
英語で会話したい方や、外国人とコミュニケーションが取りたい方には良いかも、、、
● デメリット
・外国語での対応が求められる
・着替えに時間がかかる
・健診終了間際に遅れてくる生徒が必ず何名かいるので、帰宅時間が遅くなる
まとめ
日本語学校の健康診断は、一般的な健診とは異なる、独特な経験ができる仕事です。
異文化コミュニケーションの難しさなど、さまざまな課題がありますが、もし興味があれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね!