会社を辞めて、次の仕事を探している間にもらえる失業保険。
少しでも生活の足しになるように、失業保険をもらいながら働きたいって思いますよね。
そこで気になるのが、
「失業保険をもらいながら副業ってバレるの?」
「ダブルワークしていても失業保険って、もらえるの?」
といった疑問や不安ですよね。
結論から言うと、副業をしていても失業保険はもらえます!
しかも、副業の収入は自分で申告するだけで、基本的にハローワークから収入を証明する書類の提出を求められることはありません。
この記事では、どんなときに副業(個人事業主)の収入がバレてしまうのか、バレた場合のペナルティはどうなるのかなど、知っておくべき大切な情報をまとめました。
1.なぜバレるの?
「ちょっとくらいバレないだろう」と思うかもしれませんが、残念ながらバレてしまう可能性が高いです。
なぜなら、ハローワークは以下の方法で、どれくらい働いて、いくら収入を得たのかを把握できるからです。
● 税務署からの情報
会社側は従業員の給料を税務署に報告する義務があります。
この情報がハローワークに提供されることで、収入が発覚します。
● 雇用保険の情報
アルバイトの場合、週に20時間以上働くと、雇用保険に入る必要があります。
この加入情報から、ハローワークは就労状況を把握できます。
● 第三者からの通報
同僚や知人からの通報によって、不正受給が発覚するケースもあります。
告げ口(チクり)でバレてしまうことは意外と多いようです。
● ハローワークの調査
ハローワークは定期的に受給者の状況を確認しており、調査で発覚することもあります。
これらの情報網と調査によって、収入があることは高確率でバレてしまうと考えた方が良いでしょう。
2.バレたらどうなる?
もしバレてしまうと、以下のペナルティが課せられることになります。
- お金を返す:不正に受け取った失業保険のお金を全額返さなければなりません。
- 追加でお金を払う:場合によっては、受け取った金額の2倍のお金を払う必要も。
- 裁判になるかも:悪質な場合は、犯罪として裁判になる可能性もあります。
3.バレにくい方法ってあるの?
リスクを低減する方法として、以下の方法がありますが、発覚する可能性は‘‘ゼロ‘‘ではありません。
● 小さい下請け会社の仕事を受ける
小さい会社の場合、業務委託先への支払いを人件費として会計処理していない可能性があります。
人件費ではなく、他の項目で経費計上されていたら、自分に売上が振り込まれたかどうかは確認できません。
● 現金でお金を受け取る
売上が銀行振り込みの場合、記録が残るため、ハローワークに提出を求められた際に収入が知られてしまいます。
現金を手渡しで受け取ることで、記録に残りにくくなります。
5.よくある疑問
UberEat(ウーバーイーツ)ならバレないって本当?
アルバイトよりはバレにくいですが、100%バレないとはいえない。
UberEatはアルバイト契約ではなく、業務委託契約(個人事業主)なので、雇用保険に加入しません。
そのため、ハローワークに就労状況を把握されにくいです。
ハローワークがどこまで深く調査するかによりますが、確定申告や会社の人件費の流れまで調べるのか?ハローワーク職員(国家公務員)の人件費を考えるとそこまでやらない気はします。
会社員+副業のダブルワークをしている場合、副業の収入がいくらまでなら失業保険は認められる?
副業の収入に上限はないが、失業保険を満額もらいたいなら「基本手当日額の80%未満」に抑えた方が良い。
失業保険の受給が認められるには、「週の労働時間が20時間未満」かつ「再就職や副業を本業にする意思」が重要で、収入の金額に重きを置いていないようです。
しかし、副業でたくさん稼ぎ過ぎてしまうと、失業保険が減額またはもらえなくなるので、失業保険でもらえる金額の8割以下に抑えるのがよいと思います。
例:35歳で本業が月収40万円、副業が15万円の場合
失業保険でもらえる金額は、会社員の収入をもとに計算されるので、
40万円 × 6 ÷ 180=約1.3万円(この金額を「賃金日額」という)
賃金日額が1.3万円の場合、失業保険で一日あたりにもらえる金額(基本手当日額)は、
1.3万円×50%=約6,700円
6,700円 × 80% = 一日あたり5,360円未満
5,360円 × 30日 = 一ヶ月あたり約16万円未満
一日5,360円(月16万円)くらいの副業収入であれば、退職後も失業保険をもらいながら、副業を続けることが可能だと思います。
まとめ
失業保険をもらいながらアルバイトや業務委託をする場合は、ルールを守り、ハローワークに申告しましょう。
不正受給をすると厳しいペナルティーがあるので、しないように気を付けましょう。