【保険料の節約法①】フリーランスも全国個人事業主支援協会を活用して保険料を賢く節約!

フリーランスとして働く上で、避けて通れないのが保険料の負担。

国民健康保険と国民年金、毎月の支払いに頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?

実は、全国個人事業主支援協会を活用することで、これらの保険料を節約できる可能性があります。

この記事では、その具体的な方法と注意点を、私の体験談を交えながら詳しく解説します。

1.全国個人事業主支援協会とは?

全国個人事業主支援協会は、フリーランスや個人事業主をサポートする団体です。

協会に入会して会費を支払うことで、「理事」として協会に所属し、社会保険に加入できます。

また、協会費が国民健康保険料や国民年金保険料の代わりになるので、これらの保険料を抑えることが可能です。

協会費は、年収(所得証明)に基づいて計算され、私の場合は月額3.85万円でした。

メリット

全国個人事業主支援協会に加入することで、以下のメリットがあります。

  • 節税効果
  • 社会保険への加入
  • 審査に通りやすくなる
  • 紹介料制度

節税効果

一番大きなメリットは、国民年金と国民健康保険の社会保険料を経費にできることです。

社会保険料控除に加え、協会費も「諸会費」として経費計上できるため、節税効果がありました。

社会保険への加入

通常、フリーランスでは加入できない社会保険に加入することができます

厚生年金に加入できるので将来の年金受給金額を増やせます。
※国民健康保険料と国民年金を最大45%削減できる可能性があるらしい、、、

納めている国民年金と国民健康保険の合計金額が、協会費よりも安くなる場合はお得になります。

審査に通りやすくなる

社会保険に加入するにより、クレジットカードや引っ越しなどの各種審査に通りやすくなります。

フリーランスでも、過去に支払いが滞ったり、ブラックリストに載るようなことをしていなければ、協会へ加入しなくても正社員と同じように審査を通過できます。

紹介料制度

紹介制度があり、新規会員を紹介すると協会から紹介料がもらえるので協会費が安くなります。

紹介した友人が入会した場合、その方が退会しない限り、一人当たり月5000円が紹介料として支払われます。

例えば、
友人を3名紹介して、全員が加入した場合、、、
入会翌月から毎月25日に1.5万円が自分の口座に支払われます。

8名紹介すれば、自分は無料で協会に所属でき、保険料を納めずに社会保険に加入できるということです。

デメリット

協会の加入によるデメリットは、以下の点があります。

  • iDeCoの上限掛金が下がる
  • 記事投稿の義務
  • 保障内容が厚くなるわけではない

iDeCoの上限掛金が下がる

理事として協会に所属すると、健康保険が第2号被保険者となり、iDeCoの上限掛金が6.8万円から2.3万円に減少します。

iDeCoを積極的に活用したい人にとっては、大きなデメリットとなります。

記事投稿の義務

入会する際に、日々の活動を月に1回以上、協会ホームページに掲載する記事を書いて欲しいと言われました。

私は協会に加入してから一度も記事を投稿しませんでしたが、協会から連絡が来ることもなく、特に問題はありませんでした。

保障内容が厚くなるわけではない

社会保険に加入できるからといって、保障が大幅に手厚くなるわけではありません。

● 労働保険(労災保険、雇用保険)には加入できない

労働保険は従業員のための保険なので、一般財団法人の社員や役員(理事)は加入することができません。

● 出産手当、傷病手当は支給されるがものすごく少ない

【出産手当金】
出産すると出産育児一時金と出産手当金が支給対象となります。

出産手当で支給される金額は、社会保険に加入している法人での収入を元に算定されます。
しかし、協会の役員報酬(例:月額1.3万円)に基づいて計算されるため、支給額はとても少ないです。

いくら支給されるのかというと、、、
協会が設定している理事の役員報酬は月額1.3万円(健康保険における等級としては5.8万円の標準報酬月額)なので、支給される金額はおよそ1日あたり1287円となります。
5.8万円÷30日×2/3=1287円/日

※役員報酬は実際に支払われるわけではなく、協会がそういう設定にしているだけです
 なぜ役員報酬が月1.3万円金額なのか問い合わせましたが、回答は得られませんでした

 

【傷病手当金】
傷病手当も支給対象ですが、下記の受給条件があります。

・病気、怪我等により、社会保険に加入している当該法人での業務が続行不可能な状態にあること
・傷病手当にて支給される金額は、社会保険に加入している法人での収入を元に算定される

個人の所得全体に対して手当金が支払われるわけではないので、出産手当金と同様に支給される金額は1日あたり1287円となります。

その他注意すべきこと

会費の値上げ

以前の会費は月3.5万円でしたが、社会保険料の引き上げ、サービス向上(協会の財務基盤強化)に伴い2021年7月より3.85万円に変更になりました。

今後もさらに値上げしていく可能性があります。
※ 以前は国民健康保険料と国民年金を最大50%削減できたが、会費の改定後は最大45%の削減に改悪

退会日の一カ月前に連絡が必要

理事として社会保険に加入していた関係で、退会後であっても理事としての競業阻止義務の観点から協会と類似するサービスを運営する団体や組織の理事や役員、社員には2年間は就任できません。
※退会日はいつでも任意の日を設定可能

実際に加入してみた感想

アルバイトや派遣で給与所得が多いフリーランスの場合は、国民健康保険料が高くなるので、加入を検討しても良いと思います。

業務委託で事業所得があるフリーランスは、経費で税金をコントロールできるので加入する必要はありません。

社会保険に入れるのは良いですが、保証が厚くなるわけではないので、この点は事前に確認するべきでした。

入会を検討した方がよい人

どういう人が協会へ加入した方がよいかというと、、

  • アルバイトや派遣契約でたくさん稼いでいる人
  • 友人を紹介できる見込みがある人

上記に当てはまる方は、加入を検討しても良いかもしれません。

フリーランスでアルバイト契約のみの場合は、給与所得が増えると国民健康保険料が高くなってしまうので、入会することで支払う金額を抑えられる可能性があります。

今納めている国民年金と国民健康保険の金額が会費より高い方は入会を検討しても良いと思います。
保険料を抑えられるうえに、経費計上できることが最大のポイントです。

例えば、
毎月の保険料の支払いが以下の場合
国民年金:1.65万円
国民健康保険:2.45万円
年間の保険料は、4.1万円×12ヶ月=49.2万円 になります。

協会に入ると、
年間の協会費が 月3.85万円 × 12ヶ月=46.2万円 なので、
協会に加入した方が、年間で3万円安くなります。

さらに、自分の紹介で誰かが入会すると一人当たり5000円の紹介料が入るので、フリーランスの友人がいる方はよりお得です。

8人紹介したら保険料が実質ゼロになるので!!

まとめ

個人事業主支援協会は、保険料の節約や社会保険への加入など、フリーランスにとって魅力的なメリットがある一方、デメリットや注意点も存在します。

私自身の経験も踏まえ、ご自身の状況や目的に合わせて、慎重に検討することをおすすめします。

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