【完全ガイド】個人事業主になるには?手続きから節税まで徹底解説!

「個人事業主って、なんだか難しそう、、、」

「せっかくフリーランスになったのに、税金が高くて手取りが減っちゃった、、、」

そんな悩みを抱えていませんか?

実は、個人事業主として業務委託契約を結ぶことで、節税しながら手取りを増やせるんです。

この記事では、契約方法から手続き、確定申告まで、個人事業主として賢く働くためのノウハウを徹底解説します!

< 目次 >
1.個人事業主とは
・個人事業主になったキッカケ
・どうやって契約するの?
2.個人事業主になるには?必要な手続きをステップごとに解説!
・会社と業務委託契約を結ぶ
・開業届を提出する
・青色申告承認申請書を提出する
3.個人事業主になったら、これをやろう!
・請求書を作って送る
・入金チェックはしっかり!
・確定申告の準備を始める
4.病院×個人事業主の節税テクニック
・損益通算ってすごい!
5.まとめ

1.個人事業主とは

個人事業主とは、法人を設立せずに、個人で事業を営む人のことを指します。

特定の企業や団体に所属せず、自分のスキルや知識を活かして、独立して仕事をします。

開業届を提出して、業務委託契約を結んで仕事をしている場合を個人事業主といいます。

 

個人事業主になったキッカケ

正社員を辞めて、フリーランスとして働き始めた頃は、アルバイトや派遣の仕事が中心でした。
しかし、この働き方では税金が高く、手取りが少ないことに悩んでいました。

そんなとき、フリーランスでシステムエンジニアをしている友人に相談したところ、「個人事業主として業務委託契約を結ぶと節税できるよ!」と教えてもらいました。

早速、インターネットで業務委託契約の仕事を探しましたが、見つからず、、。
そこで、アルバイトをしていた会社に相談してみたところ、業務委託契約を結んでもらえることになりました!

会社側から業務委託の提案をしてもらえることはないので、自分から交渉する必要があります。
派遣会社は、いろいろな理由で業務委託契約を結ぶのが難しいことが多いので、会社と直接交渉するのがおすすめです
※ただし、派遣会社を介した仕事先と直接つながることは「引き抜き」になるので、交渉する際は注意が必要です。

現在は、主に6社と仕事をしており、そのうち4つの会社と業務委託契約を結んでいます。

どうやって契約するの?

医療職の個人事業主(業務委託契約)の求人や案件は、ネットでは見つかりません。

では、どうすればいいのかというと、、、
派遣会社や求人サイトを介さずに、「直接仕事の依頼をもらえるようになる」ことが重要です。

健診会社とつながる方法は、大きく分けて3つあります。

  • 知り合いに紹介してもらう
  • 人脈を作る
  • 自分で営業する

● 知り合いに紹介してもらう

一番確実なのは、知り合いに紹介してもらうことです。

巡回健診の仕事は、ほとんどが紹介で回っています。
ネットに情報が少ないのはそのためです。

会社側も初めて会う人より、長年付き合いのある人の方が安心して仕事を任せられます。

● 人脈を作る

もし紹介してくれる人がいなければ、自分で人脈を作る必要があります。
まずは、アルバイトや派遣の仕事でいろいろな仕事先に行ってみましょう。

人脈を作りたいなら、同じ日に複数のアルバイトを募集している仕事がおすすめです。
もし一人でアルバイトをする場合でも、社員さんから話を聞くことができます。

仕事先では、自分から積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。
良い印象を持ってもらえれば、いろいろな情報を教えてもらえるかもしれません。
ただし、いきなり個人的なことを聞きすぎると警戒されるので、程よい距離感を保ちましょう。

受付や誘導、ドライバーさんなど、すべてのスタッフと仲良くなることも重要です。
意外なところから情報を得られることもあります。

● 自分で営業する

ホームページを持っている会社なら、ネットで検索できます。
ただし、会社の名前を知らないと検索できないので、まずはいろいろな会社の仕事に行ってみましょう。

電話で話すのが苦手なら、ホームページに記載されているメールアドレスに連絡して、面談をお願いすることもできます。

最初から業務委託契約を結ぶのが難しければ、まずはアルバイトから始めて、信頼関係を築いてから交渉すると良いでしょう。

2.個人事業主になるために必要な手続き

個人事業主として働くには、いくつかの手続きが必要です。

ここでは、放射線技師が健診会社と業務委託契約を結ぶケースを想定して、必要な手続きを分かりやすく解説します。

健診会社と業務委託契約を結ぶ

個人事業主として仕事をする場合、多くは業務委託契約を結びます。

業務委託契約には、請負契約と委託契約(準委託契約)がありますが、放射線技師などの医療職の場合は、準委託契約に該当することが一般的です。

契約書は必要?

業務委託契約を結ぶ際、必ずしも自分で契約書を作成する必要はありません。
口約束で始まることも多いです。

後々必要になった時に、健診会社に依頼して契約書を作成してもらうことも可能です。

例えば、コロナ禍のような状況で給付金を申請する際に契約書が必要になるかもしれませんが、今のところ契約書が必要になったことはありません。

契約内容を決める

業務委託契約を結ぶことが決まったら、健診会社と契約内容を具体的に決めていきましょう。

決めておくべき主な項目は以下の通りです。

  • 日給(モダリティごとの半日/一日の金額設定)
  • 追加料金(時間・人数追加、出張代)
  • 交通費
  • インボイス登録の必要性
  • 消費税の扱い(税込または税別)
  • キャンセル料
  • 請求書の提出期限

 

● 日給の目安

巡回健診の日給は、一般的に以下の通りです。
・胸部撮影:半日1.8〜2.3万円/一日2.5~2.8万円
・胃部撮影:半日一日ともに2.0〜2.7万円
・マンモグラフィ:半日2.3〜2.7万円/一日2.8~3.0万円

日給制が多いですが、時給制で契約することも可能です。

私は金額の交渉をしたことはないですが、技量に自信のある方は交渉してみても良いかもしれません。

● 追加料金について

撮影件数が多かったり、予定の終了時間を大幅にオーバーした場合は、追加料金をいただくようにしましょう。

例えば、以下のように設定しておくと良いでしょう。

・胸部撮影:300名以上撮影したら+2000円
・マンモグラフィ:50名以上撮影で+3000円
・半日4時間以降:15分毎に+250円(1時間オーバーで+1000円)
など決めておくと良いと思います。

宿泊を伴う仕事の場合は、出張費として3000円程度をいただくようにしましょう。

● 交通費について

交通費は基本的に健診会社が負担してくれることが多いですが、中には日給に含めるケースもあります。

後でトラブルにならないように、契約前に必ず確認しておきましょう。

● インボイス登録について

インボイス制度はまだ登録していなくても問題ありません。

会社から登録を求められたら手続きをすれば大丈夫です。

インボイス登録をすると、消費税の納税義務が発生します。

● 消費税の扱いについて

請求書を作成する際に、消費税を税込にするか税別にするかを決めておく必要があります。

インボイス制度に登録する場合は税込(内税)の方が計算が楽ですが、登録しない場合は税別(外税)の方が受け取る金額が多くなります。

● キャンセル料について

急なキャンセルは収入がゼロになるだけでなく、他の仕事で穴埋めすることも難しくなります。

キャンセル料について、以下のように定めておくと安心です。

・1週間前のキャンセル:1割
・2~5日前のキャンセル:5割
・前日のキャンセル:9割
・当日のキャンセル:全額

● 請求書の提出期限

請求書の提出期限は、月末締めが多いです。
契約時に確認しておきましょう。

開業届を提出する

個人で事業を始める際は、税務署に「開業届」を提出する必要があります。

開業届は、個人事業主としての活動を開始したことを税務署に知らせるための書類です。
まだ仕事がなくても提出できるので、早めに準備しておくと良いでしょう。

書類は下記のサイトからダウンロードできます。
●参照:国税庁「個人事業の開業・廃業等届出書 ダウンロード」

青色申告承認申請書を提出する

開業届と一緒に「青色申告承認申請書」も提出しましょう。

確定申告には、青色申告と白色申告の2種類がありますが、青色申告には最大65万円の特別控除が受けられるなどのメリットがあります。

個人事業主として働くなら、青色申告が断然おすすめです。

3.個人事業主になったら、これをやろう!

個人事業主になると、自分でやらなければいけないことが増えますが、きちんと管理すれば、節税効果を最大限に活かせます。

請求書を作って送る

会社員なら会社が給与明細を作ってくれますが、個人事業主は自分で請求書を作って取引先に送る必要があります。

大切なのは、必ず提出期限を守ること!

医療職用の請求書のテンプレートはネット上にはあまりないので、他の業種の請求書を参考に作ってみましょう。

入金チェックはしっかり!

まれに売上の入金が遅れたり、金額が間違っていることがあるので、入金確認は必ず行いましょう。

事業専用の銀行口座を作っておくと、お金の管理が楽になります。

私は、事業用、貯金用、生活用の3つの銀行口座を使い分けています。

確定申告の準備を始める

フリーランスになったら、自分で年間の収入を計算して、税務署に申告・納税する必要があります。
これが「確定申告」です。

青色申告をする場合は、日々の取引を帳簿に記録する必要があります。
レシートや領収書はすべて保管しておきましょう。

帳簿や確定申告書類の作成には、会計ソフトを使うと便利です。
確定申告は難しそうに感じるかもしれませんが、会計ソフトを使えば1~2日で終わるので安心してください。

以前は「やよいの青色申告」(デスクトップ版)を使っていましたが、今はオンライン版を使っています。
とても簡単で使いやすいのでおすすめです。

領収書の入力は、毎月コツコツ行うのが理想ですが、年末年始にまとめてやっても大丈夫です。

4.病院×個人事業主の節税テクニック

病院や健診クリニックで働きながらアルバイトをしている方は、アルバイト契約を業務委託契約に切り替えると、節税効果が期待できます。

売上(事業所得)があれば青色申告ができるので、節税につながります。
さらに、「損益通算」という節税方法も利用できます。

ただし、継続的に事業を行っていると認められない場合は、事業所得ではなく雑所得として扱われるので注意が必要です。

損益通算って?

損益通算とは、赤字の所得を黒字の所得から差し引いて、課税所得を計算することです。

例えば、副業(事業所得)が赤字の場合、メインの仕事(給与所得)と損益通算することで、所得税を減らすことができます。

損益通算をして源泉徴収税額に過払いがある場合は、確定申告をすることで還付を受けられます。

まとめ

アルバイトや派遣の契約を個人事業主に変えることで税金を自分でコントロールでき、手取りを増やすことができます。

周りにフリーランスや個人事業主の知り合いがいない方は、諦めずに色々な仕事先に出向いていれば良い出会いに巡り合えるものです。

私も新たな仕事先を開拓できるように日々精進していきます。

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