【フリーランスの社会保険】知れば怖くない!注意すべきポイントを徹底解説

フリーランスは、会社員と比べて社会保険の保障が手薄になりがちです。

病気やケガ、老後の生活など、自分でリスクに備える必要があります。

「でも、何をすればいいのかわからない . . . 」という方もご安心ください!

この記事では、フリーランスが知っておくべき社会保険のポイントと、今日からできる対策を詳しくご紹介します。

1.社会保険ってなに?会社員との違いをサクッと解説!

そもそも社会保険とは、国が私たち国民のためにつくった「もしも」に備えるための制度です。

病気、ケガ、高齢、失業など、人生にはいろんなハプニングがありますよね。
そんなときに、みんなで少しずつお金を出し合って、助け合おう!というのが社会保険の仕組みです。

社会保険には、以下の5つがあります。

  1. 健康保険:病院に行ったときの医療費が安くなる
  2. 介護保険:年を取って介護が必要になったら助けてくれる
  3. 年金保険:老後の生活を支えるお金がもらえる
  4. 雇用保険:仕事を失ったときに生活費がもらえる
  5. 労災保険:仕事中のケガや病気を補償してくれる

会社員の場合、これらの社会保険には会社を通して加入し、保険料も会社と半分ずつ負担します。

一方、フリーランスは、自分で社会保険に加入し、すべて自分で管理・支払いをする必要があります。

この違いをしっかり理解しておくことが、フリーランスの社会保険対策の第一歩です。

2.フリーランスが特に注意したい社会保険の「落とし穴」4つ

フリーランスは、会社員とは社会保険の仕組みが大きく異なります。

特に注意すべきポイントは次の4つです。

  1. 労災保険と雇用保険は、原則「対象外」
  2. 年金は国民年金のみ
  3. 病気やケガで働けなくなっても給付金が出ない
  4. アルバイトの社会保険にも注意

① 労災保険と雇用保険は、原則「対象外」

会社員は、仕事中のケガや病気、通勤中の事故などを補償する労災保険と、会社を辞めたときに生活費がもらえる雇用保険に入っています。

しかし、フリーランスは原則としてこれらの保険には入れません。

つまり、もし仕事中にケガをしても、失業しても、基本的には自分で何とかする必要があります。

一部の職種では労災保険の特別加入制度がありますが、医療職は現状対象外です。

② もらえる年金は「国民年金だけ」

会社員は、国民年金に加えて厚生年金にも加入しています。

厚生年金は、国民年金よりも将来もらえる年金額が多く、老後の生活に大きな差が出ます。

フリーランスは国民年金のみなので、将来もらえる年金が少ないです。

そのため、年金以外にも自分で貯蓄や資産形成をする必要があります。

③ 病気やケガで働けない期間、収入は「ゼロ」に…

会社員は、病気やケガで仕事を休むことになっても、傷病手当金というお金を受け取ることができます。

しかし、フリーランスはこの傷病手当金の対象外です。

もし病気やケガでしばらく働けなくなったら、その期間の収入が途絶えてしまいます。

これが、フリーランスにとって非常に大きなリスクとなる一つです。

④ アルバイトを掛け持ちするなら「社会保険の加入条件」に注意!

アルバイト先で社会保険に入れるかどうかは、働く時間や日数、会社の規模などによって変わってきます。

たとえば、働く時間が短かったり、週に働く日数が少なかったりすると、社会保険の加入条件を満たさないことがあります。

派遣会社を通して働く場合も、派遣先の企業の規模や契約によっては社会保険に入れないケースがあるので注意が必要です。

【アルバイトでも社会保険に入れる条件】

もしアルバイトでも社会保険に入りたいなら、以下の条件をチェックしてみましょう!

  • 1週間に働く時間が20時間以上
  • 1ヶ月に働く日数が11日以上
  • 2ヶ月以上働く見込みがある
  • 月の給料が8.8万円以上
  • 学生ではないこと
  • 大きい会社(従業員501人以上)で働いている、または会社と話し合って社会保険に入れることになった

3.今日からできる!フリーランスの社会保険対策 3STEP

「じゃあ、どうすればいいの?」そう思われた方!

フリーランスができる社会保険の対策は3つあります。

STEP1:老後の年金を増やす!「国民年金基金」や「iDeCo」を活用しよう

将来もらえる年金を増やすためには、「国民年金基金」や「付加年金」への加入を検討しましょう。

これらは国民年金に上乗せして加入できる制度で、将来の年金額を増やせます。

特に、注目してほしいのが「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」です!

これは、自分で積み立てたお金を運用して老後の資産を作る制度で、大きなメリットがあります。
税金がお得!: 毎月積み立てるお金が、なんと全額「税金計算の元になる金額」から差し引かれるので、支払う税金が安くなります!
増えたお金に税金がかからない!: 運用して増えた利益にも、一切税金がかかりません。

老後のお金を賢く準備しながら、税金も安くなるなんて、良いことづくめですよね!

STEP2:民間の保険で「もしものケガや病気」に備えよう

万が一の病気やケガで働けなくなったときのために、民間の保険に入っておくことも大切です。

特に、次の2つの保険はフリーランスにおすすめです。
・医療保険:病気やケガで入院したり手術したりしたときの費用を保障してくれる保険
・所得補償保険:フリーランスが病気やケガで働けなくなった場合に、収入の減少をカバーしてくれる保険

ご自身の状況に合わせて、これらの保険の加入を検討してみましょう。

STEP3:「フリーランス協会の労災保険」も検討しよう

一部のフリーランス(ITエンジニア、デザイナー、ライターなど)は、「フリーランス協会」などの団体が提供する労災保険に加入できます。

通常の労災保険の対象外となるフリーランスにとって、万が一の仕事中の事故に備える貴重な選択肢です。

ご自身の職種が対象になるか、一度調べてみる価値はあります!

まとめ

フリーランスにとって、社会保険は「自分で考えて、自分で守る」部分が会社員よりも大きくなります。

「なんだか難しそう…」と感じたかもしれません。

でも、もしもの時に困らないよう、この記事でご紹介したポイントと対策を少しずつ理解して、ご自身に合った準備を始めていきましょう。

早めに準備すればするほど、将来への不安が減って、もっと安心して、自由に仕事ができるようになりますよ!

何か「もっと詳しく知りたい!」ということがあれば、いつでも質問してくださいね。

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