【自分に合う働き方】フリーランス放射線技師になる

はじめまして、ms.switchです♫


放射線技師歴10年目、現在はフリーランス技師として仕事をしています。放射線技師に限らず、看護師や検査技師などコメディカルの方々が転職や副業で悩んだとき、このブログを読んで何かのキッカケになれたら嬉しいです。この記事では、フリーランス技師になるために必要なことについて綴りました。
フリーランス初心者ですが、これまで経験したことをお伝えできればと思います。

目次

 

1.フリーランス技師とは
・フリーランスになったキッカケ
・メリットとデメリット
2.フリーランスになる前にやっておくこと
・クレジットカードをつくる
・引越しを済ませておく
・職場で退職証明書を作成してもらう
・紹介派遣会社のサイトに登録する
3.フリーランスになってからやること
・年金と健康保険の手続き
・履歴書の準備
・iDeCoやNISAで老後資金を準備する
・開業届と青色申告承認申請書の提出
・確定申告の準備
4.まとめ

 

1.フリーランス技師とは

私が考える「フリーランス技師」は、一つの場所で働くのではなく、様々な場所や会社と「自由に自分自身で決めて仕事をする働き方」をしている人です。

フリーランスは働き方の一つであって、その中にアルバイトや派遣、個人事業主という契約形態があるという風に解釈しています。

フリーランスになったキッカケ
大学卒業後、病院で3年半→健診施設で2年間勤務しました。
「もっと収入を上げたい!」という思いから健診施設を辞め、次の仕事が見つかるまで取り敢えず始めたアルバイトがキッカケでフリーランスの道に進みました。
フリーランスという働き方は、毎日違う仕事先に行くので飽きないし、人との関わり方も私には合っていました。
収入も正社員時代より遥かに多いので、今まで続いているという感じです。

フリーランスになった当初は、アルバイトや派遣契約の仕事のみでしたが、今は個人事業主として業務委託契約の仕事を主に受けているのが現状です。

・メリットとデメリット
実際にフリーランス技師になって感じるメリット、デメリットは下記の通りです。

<メリット>
・収入が増えた
・煩わしい人間関係がない
・自分で時間と仕事の調整ができる
・様々な場所に行ける
・撮影だけしていれば良い
・定年がない

 

<デメリット>
・収入が不安定
・どんなに体調が悪くても休めない
・一度のミスが命取りになる
・覚えることが増える
・知識技術力の向上に努力が必要

一番のメリットは収入が増えたことです。
正社員時代と比べると年収が200万円以上増えました。
コロナのような不測の事態が起こると収入が無くなってしまいますが、非常用にお金を備えておけば問題ないです。

人間関係については、直行直帰の仕事ばかりで業務中のほんの数時間の関係性です。
毎日違う人と顔を合わせるので、良くも悪くも浅い関係で楽ではあります。
仕事先ごとに装置やルールが違うので、たくさん覚えなければいけないことがあり慣れるまでは大変です。
未だにはじめの仕事先はとても緊張します。
行ったことのない場所へ行けるのは旅行気分でとても楽しいです。

仕事内容は基本的に撮影のみで、画像処理などの事務作業をする必要はなく楽です。
自分の時間を確保できてお金も稼げるフリーランスは私にとって理想的な働き方です。

ただ、一度受けた仕事は基本的にキャンセルしません。断ったら次から仕事がもらえなくなる可能性があるので。
自分の体調が悪くても、子供が熱を出しても、何があっても休めません。体調管理が何よりも大事です。

病院などでは先輩に教わる機会がありますが、フリーランスは誰にも指摘してもらえません。
意識して努力し続けないと、どんどんレベルが下がってしまいます。

自分の代わりはたくさんいるので、一度のミスが命取りになります。
説明を受けた内容は一回で覚える、連絡のレスポンスを速くする、確認を怠らない、受診者や周りのスタッフさんへ気配りを忘れない。
他の技師と差をつけるためには、やるべきことがたくさんあります。

2.フリーランスになる前にやっておくこと

会社を退職するまでにやっておいた方が良いことがいくつかあります。

・クレジットカードをつくる
安定した正社員と違い、収入が不安定なフリーランスはクレジットカードの審査が通りにくくなります。
作れないわけではないですが、収入が証明できる書類(確定申告の控え、開業届など)を提出しなければならないので面倒くさいです。

フリーランスになってからでもクレジットカードの審査が通りやすい方法もあります。
私は【全国個人事業主支援協会】というところに一時的に所属してクレジットカードを作りました。
📢【全国個人事業主支援協会】についての記事はこちら

・引越しを済ませておく
クレジットカードと同様に、フリーランスは入居審査が通りにくいです。
退職前に引っ越しが可能ならば済ませておいた方が良いかもしれません。

・職場で退職証明書を作成してもらう
退職後はこれまで加入していた社会保険から国民年金と健康保険へ切り替える必要があります。

健康保険の切り替え手続きで、前職の健康保険を任意継続する場合に退職証明書が必要です。
職場を辞めるときに事務の方に作成してもらいます。
退職後に必要になってからでも良いのですが、会社とのやり取りが気まずいので忘れずにやりたいところです。

・紹介派遣会社のサイトに登録する
ネットで検索すると色々な求人サイトが出てきます。
検索するときにオススメなのは、看護師の求人・転職サイトで探す方法です。
「放射線技師 アルバイト 求人」などで検索してもあまり良い条件の仕事は見つけにくいので、看護師や検査技師など他の職種から関連させて検索してみてください。

3.フリーランスになってからやること

・年金保険と健康保険の手続き
職場を退職してフリーランスになったら、国民年金と健康保険に加入する手続きが必要です。

基本的には退職日から14日以内に手続きを行うことになっていますが、多少遅れても問題ありません。
私は役所に行くのが面倒くさくて1ヶ月以上放置していましたが、手続きに行った際は咎められることもなく無事加入できました。

面倒ですが必ずやらなければいけないことなので、さっさと終わらせるに限ります。
国民年金と国民健康保険はどちらかだけ加入するということはできません。
必ずセットで加入手続きが進められます。

以前は役所や年金事務所へ行かないと手続きできませんでしたか、現在はわざわざ行かなくてもオンラインで諸々の手続きができるようになっています。

健康保険の切り替え方法は3つあります。

①自分が住んでいる市区町村の国民健康保険に加入する
②勤めていた職場の健康保険を任意継続する(最大2年まで)
③業種別の国民健康保険組合に加入する

どれが一番負担が少ないのか比較して、切り替えの手続きをします。

私は①の国民健康保険に加入しました。
放射線技師は③の業種別の健康保険に該当する組合がないので、加入できない可能が高いです。
②の任意継続の保険料は国民健康保険と同様に事業主負担がないので全額自己負担ですが、扶養家族がいる場合は世帯全体でみると健康保険料を国民健康保険よりも抑えられる可能性があります。
※①に加入する場合、各市区町村のホームページからオンラインで手続き可能です。

余談ですが、国民年金や健康保険を支払わないとどうなるのかというと、、
・将来、国民年金に加入するときに遡って支払わなければいけなくなる
※健康保険は加入月から支払えば良いので、遡って支払わなくてよいようです。
・iDeCoの掛け金が止められる

国民年金は遡って2年間は納めることができます、というより2年間遡って納めなければいけなくなります。
iDeCoは国民年金に加入して、年金を納めていないと始められません。
既にiDeCoを始めている場合は、年金を納めていないと掛け金を止められてしまいます。

通常、フリーランスは社会保険に加入することはできないですが、加入する方法もあるので参考までに。
📢【全国個人事業主支援協会】についての記事はこちら

・履歴書の準備
フリーランスになった当初は紹介派遣会社を通して様々な仕事先に行くことが増えます。
その際に履歴書を提出する機会が多く、その都度書いていると大変なのでまとめて何枚か準備しておくと楽です。
紙ベースではなくパソコンで作成する方法だと修正も簡単にできるのでオススメです。

・iDeCoやNISAで老後資金を準備する
フリーランスという働き方は保証が少なく、退職金もない、年金は国民年金だけです。
そのため自分自身で老後の備えをする必要があります。
私もフリーランスになって直ぐにiDeCoとNISAを始めました。

iDeCoは掛け金の全額が控除になるので、課税所得を下げられ節税にもなります。
60歳まで引き出せない、引き出すときの戦略が難しいなどデメリットはありますが、アルバイトや派遣の仕事のみの場合は検討の余地ありです。

一般的な株式投資は購入時・運用期間・売却時の全てにおいて税金がかかりますが、NISAは生涯にわたって非課税で運用できるので効率良くお金を増やすことができます。

小規模企業共済もありますが、私はまだ利用していないです。

📢【iDeCoとNISA】についての記事はこちら

・開業届と青色申告承認申請書の提出
アルバイトや派遣契約の場合は不要ですが、個人事業主として業務委託の仕事を受けるときに提出が必要な書類です。

アルバイトや派遣は稼げば稼ぐほどたくさんの税金を納めなければいけません。
可能な限り納める税金を下げるには、契約方法を業務委託に変えることで節税することができます。
📢【個人事業主】についての記事はこちら

・確定申告の準備
フリーランスが行う確定申告は、白色申告と青色申告の2種類があります。

白色申告は、アルバイトや派遣契約の人が行う確定申告です。
源泉徴収票やふるさと納税の書類、社会保険料控除証明書などの書類は大切に保管しておきましょう。

青色申告は、個人事業主の人が行う確定申告。
最大65万円の控除や経費計上など節税に効果的な方法なので、同じ仕事を受けるなら個人事業主の方が良いことがたくさんあります。
📢【青色申告】についての記事はこちら

4.まとめ

フリーランスになったばかりの頃は不安なことがたくさんありました。
色々な経験を重ねてきた今だから思えることですが、しっかり準備をすれば意外と何とかなるものです。

いきなり職場を辞めてフリーランスになるのは勇気がいるので、副業として始めるならリスクが少ないです。
一度きりの人生、自分に合う働き方を追求していきましょう。

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