1日に数か所を巡る巡回健診の仕事は、一般的な巡回健診とは少し違った大変さがあります。
今回の記事では、その仕事内容、1日の流れ、給与や勤務時間、働く上での注意点などをまとめました。
放射線技師のアルバイトを探している方の参考になれば幸いです。
仕事内容は?
- 胸部X線撮影
- バリウム検査
基本的には、どちらか1つの撮影を担当する場合が多いですが、受診者の人数が少ない場合は一人の技師が胸部X線とバリウム検査の両方を担当します。
一人二役のときは、レントゲン車の中を行ったり来たりするので、汗だくになるくらい忙しいです。
バリウム検査の介助者さんがいてくださると業務がスムーズですが、いない場合は着替えの案内~下剤の説明なども自分で行うため、効率よく進める必要があります。
レントゲンが一番最後の検査項目になることが多いので、撮影が途切れたら受診表を受診番号順に並べ直して、受付へ渡しに行きます。
1日の流れ
- 荷物を健診会場に運ぶ → 健診会場のセッティング
- 検査・撮影
- 健診会場の片付け → レントゲン車に荷物を積む
- 次の場所へ移動
これを繰り返し行います。
複数の場所を巡回するため、準備と片付けの回数が多いので結構大変です。
50代以上の女性スタッフさんが多いので、自分が比較的若い場合や男性の場合は荷物の上げ下ろしを積極的に行うことになります。
健診先は、小規模な会社(特に車の整備会社や工場)や保育園が多く、会社の会議室や休憩室など、狭いスペースで健診を行います。
2階まで荷物を運ぶ必要があり、階段が長い建物も多いため、体力的にかなりハードです。
※出典:NGPエコ広場「今井自動車工業」
給与や勤務時間
● 給与
・半日勤務:1.8万円~2万円程度
・一日勤務:2.3万円~2.8万円程度
予定の終了時間を過ぎてしまっても、追加料金はもらえないことが多い。
● 勤務時間
健診場所によって異なりますが、半日:4~5時間、一日:6~7時間くらい。
1か所あたり1~2時間、移動に30分~1時間ほどかかります。
● 休憩時間
移動中に軽く食事をする程度で、まとまった休憩時間は少ないです。
撮影件数
● 胸部X線撮影
1か所あたり10~20名(多い場合は30~40名)
● バリウム検査
1日あたり10~20名程度
働く上での注意点
一番重要なのは、他の女性スタッフさんと良好な関係を築くことです。
良い噂も、悪い噂も、一瞬で広まります。
荷物を積極的に運んでいると大変喜ばれるので、次の仕事に繋がりやすいです。
慌ただしくなることが多いので、ミスのないように確認を徹底しましょう。
メリット・デメリット
● メリット
・忙しいので時間が早く過ぎる
・他のスタッフさんからいろいろな話を聞ける
場合によっては、他社の仕事を紹介してもらえることもあります。
● デメリット
・全員でレントゲン車に乗って移動するため、一人になれる時間がない
・積極的にコミュニケーションを取る必要がある
・荷物を運ぶのが大変
・一般的な巡回健診より大変な割に、単価が高いわけではない
まとめ
巡回健診で1日に数か所を巡る仕事は、体力が必要で忙しいですが、さまざまな人と出会える仕事です。
人間関係に気を配り、自分の担当以外の仕事に積極的に取り組むことで次の仕事につなげることができます。
興味を持った方は、ぜひチャレンジしてみてください!